「湿度」の管理が、冬場の健康には大切です。

 

 

 

湿度の悩みといえば「夏場のジメジメ」と、「冬場のカラカラ」。

 

室内で発生する水蒸気の管理を怠ると、季節を問わずいたるところに結露やカビなどが発生

 

します。これを放置して、呼吸器疾患やアレルギー性喘息に罹患される方も後を絶ちません。

 

今回はこんな湿度の悩みを解消してくれる自然の調湿性能を持った「調湿建材」の実証試験

 

の結果をご紹介したいと思います。

 

 

 

ビニールクロスの部屋の空気は、本当に清潔なのでしょうか?

 

建材の調湿性能を比較するために、内装材料の異なる二つの箱を用意して内部で水蒸気を

 

発生させ、相対湿度の変化を比較してみました。

 

 

 

 

一方の箱には日本では広く普及していて、ほぼ全ての住宅で使用されているビニールクロス。

 

施工費が安く、工事期間も短縮できるというメリットがあるので、多くの住宅メーカーが

 

採用している建材です。簡単に清掃できるので、清潔さが維持できると言われています。

 

 

水蒸気を呼吸する健康建材「e -プラスター」の調湿効果は?

 

もう一方の箱には自然の調湿性能を持たせた、潜熱蓄熱建材「e -プラスター」を施工。

 

室内の相対湿度が高くなると、自然に水分を吸収。湿度が低下すると壁から水分を放出して、

 

室内の相対湿度を自然に調節する機能を持たせた健康建材です。

 

 

 

 

ビニールクロスの箱は、水蒸気を発生させた途端に相対湿度が急上昇! あっという間に

 

相対湿度は98%RHと、ほぼ飽和状態に近くなります。前面の透明パネルにも結露が始まり、

 

ビニールクロスの表面もうっすらと結露し始めました。

 

 

 

「e -プラスター」の箱は、壁が水蒸気を吸収してくれるので、相対湿度の上昇もゆっくり。

 

加湿後5時間後でも、快適湿度範囲の60%をほぼ維持してくれることが明らかになりました。

 

もちろん壁の結露もなく、カビや細菌の発生も抑制できて空気の清潔さを維持できました。

 

 

 

インフルエンザの予防は、まず湿度の管理から始めましょう。

 

これからの冬のシーズンを迎えますが、今年もインフルエンザの流行が危惧されています。

 

室内の空気を快適湿度範囲である40〜60%RHに維持することで、風邪が予防できることは

 

学術的にも証明された事実です。風邪予防のために湿度の管理が大切です。

 

 

ただし断熱性能が低い住宅では加湿をすると結露が発生しやすくなりますから、加湿が

 

が原因で病気になるリスクが高まることもありますので、十分に注意してください。

 

 

 

 

冬場の健康管理はまず断熱改修から。内装の仕上げには調湿性能の高い「調湿建材」を

 

利用するのが近道のようです。

 

 

「e -プラスターの調湿性能」: http://iwall.jp/pg990.html

 

 

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「グッドデザイン賞2018 受賞展」に参加しました。

 

 

六本木の東京ミッドタウンで開催された「グッドデザイン賞2018 受賞展」に参加しました。

 

応募総数4,789件の中から厳正な審査の上で選び抜かれた受賞作が多数展示されており、

 

来場された大勢の参加者が、熱心に観覧されていました。

 

 

 

 

1957年に創設された「グッドデザイン賞」。

 

プロダクトや建築など有形物に限定されずソフトウェア、サービスなど、私たちの生活を

 

取りまくさまざまなものを評価して、その質を検証してきました。

 

今ではすっかり有名になったシンボルマークとともに、日本ばかりでなく広く世界中の

 

ユーザーやデザイナーに親しまれているデザインコンペティションです。

 

 

 

 

受賞作『内装左官材「エコナウォール 25」(製造・販売:(株)北洲:仙台市)』は、

 

「UNIT_06_家具・住宅設備」部門に応募。

 

 

 

 

弊社も開発当初から研究に参加させていただいた潜熱蓄熱建材の「エコナウォール 25」は

 

おかげさまで、初応募で初受賞の栄冠を得ることができました。

 

 

(写真)プロデューサーの北洲総合研究所、石原所長さんもニッコリ。

 

 

 

デザインコンセプト: 「先進技術によって太陽の恵みを生かし、設備に頼りすぎない

            サステナブルな住まいづくりを実現した。」

 

審査員の評価:    「異常気象が続く昨今、建材側でも温度や湿度の調節が必須と

            なっている。潜熱蓄熱材(PCM)を漆喰に混ぜることで、

            室温の変化を緩やかにできる画期的な建築建材。

            設備に頼らないサスティナブルな解決方法である。」

 

概 要:       「室内で発生する暑さ、寒さ、乾燥、湿気、臭い、有害物質などの

           ストレスを減らすことができる、室内用の漆喰壁。

           潜熱蓄熱材(PCM)を漆喰に混ぜることで、室温の変化を緩やかに

           できる画期的な建築建材となっている。」

 

 

グッドデザイン賞_公式HPはこちら:

 

http://www.g-mark.org/award/describe/47506

 

 

 

 

こんな作品も、受賞されていました。

 

 

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革新的な窓システムは、ZEHの普及に貢献できるか?

 

 

以前にも述べましたが「まど」は外界と室内環境をつなぐ「情報のフィルター」の役割を

 

担っています。「まど」は生活に必要な外界の情報を、必要な量だけ透過することで、

 

室内に良質な刺激を与えてくれるシステムなのです。

 

 

 

建築は「フィルター」と「シェルター」という異なる機能で構成される。

 

壁や床、屋根などの建築躯体が、外界の変化を遮断して安心感を醸成する「シェルター」

 

の役割を担っているのとは好対照です。

 

 

 

 

室内に自然な光や風などの変化を取り込み、時間の流れや外界の変化を知らせてくれるのは

 

「まど」の大切な機能の一つです。また、視線や眺望を得ることで自然や周囲環境と

 

「ツナガル」ことができるのも「まど」のおかげでしょう。

 

 

発電所の管制室や地下鉄の運転席など「シェルター」の中での生活を想像してみてください。

 

自然と完全に隔絶された環境の中で緊張を強いられることは、過大なストレスを生みます。

 

 

 

革新的な「窓システム」の研究開発が、産学連携で実施されています。

 

少子高齢化やテレワークの普及による働き方の多様化といった社会的な背景を受けて、健康

 

・快適で知的生産性の高い「ウェルネス住宅」づくりに資する革新的な窓システムの開発を

 

目的とした産学連携研究が、北海道職業能力開発大学校で開始されました。

 

 

(写真)ガラスの性能評価試験の様子(北海道職能大)

 

 

窓の性能には貫流する熱量を抑制する断熱性能の他に、日射熱取得率や可視光透過率などを

 

最適化することが求められます。特に寒冷地におけるパッシブ住宅の普及には断熱性と日射

 

取得率が高い高性能ガラスの開発が喫緊の課題となっています。

 

 

     

(写真)電圧で透過性が変化する調光フィルムの例

 

 

また、日射熱取得や連続する居間空間の環境改善のために付設される「グリーンハウス」

 

などのガラス付設空間では、日射による夏場の過昇温が課題と指摘されています。これらの

 

空間では維持管理の問題から、カーテンやブラインドなどの調光システムが使用できない

 

ことも予見されます。

 

北海道職能大では、高性能ガラスと調光性能を有したフィルムを組み合わせて設置することで、

 

眺望や日射受熱量をアクティブにコントロールできる新規の窓システムを目指した研究が

 

行われています。

 

 

 

眺望をアクティブにコントロールして、「ツナガル」家づくりを。

 

ZEHの普及に伴って、減り続けてている開口部の面積。そして、外界の刺激を取り入れ

 

ながら、精神的な活動を豊かにしていきたいという住要求の高まり。

 

 

伝統的な住文化を未来へと継承してくれる革新的な窓システム技術が、これら問題に

 

解決を与えてくれる日も近いのかもしれません。

 

 

(写真)開放感に溢れたテラスを囲んで「ツナガル内外の空間」(SUDOホーム)

 

 

(写真)スマート調光ガラス 「HALIO」(AGC Studio)

 

[HALIO] 公式HP: https://premium.ipros.jp/agc_asahi/catalog/detail/394058/

 

 

 

 

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ポンテベッキオ周辺を、ぶらぶら散策しました。

 

 

 

サンタ・クローチェ教会でミケランジェロのお墓参りを済ませたら、もうお昼を過ぎて

 

しまいました。ベンチ通りをアルノ川に向かって南下すると、グラッツェ橋に到着します。

 

川を挟んだアルノ川南岸地区で、ランチをいただく前にポンテベッキオを散歩しましょう。

 

 

 

 

朝方の雲もすっかり消え快晴の空に。アルノ川では学生たちがボートの練習をしていますね。

 

世界遺産の歴史地区の中心地とは思えないほど、実に長閑に、まったりと時間が過ぎます。

 

 

 

 

さらに下流に向かって歩いていくとフィレンツェのシンボル、ヴァザーリの回廊が見えて

 

きました。南岸にある居城ピッティ宮からポンテベッキオを通り、執務室である現ウフツィー

 

美術館まで全長1kmにも及ぶ回廊。雨にも濡れずに自宅から執務空間まで行けるなんて、

 

なんと便利で豪華なんでしょう。回廊は定期的に公開され、美術館になっているようです。

 

 

 

 

そして有名な撮影スポットから見たポンテベッキオ。まるでおとぎの国から抜け出して

 

きたかのような、不思議な建造物ですね。フンデルト・バッサーの原型みたいな?

 

 

 

 

そして橋の上は今日も、世界中からの観光客で大変混在しています。

 

 

 

 

(意外にも)同行者はお土産店めいた宝飾店には、まったく興味なし。

 

やはり宝石はもっとシックで高級そうなお店の方が、購買意欲が湧くようです。

 

 

 

 

その名の通り700年の歴史を誇るフィレンツェ最古の橋の中ほどには、伝説の金細工師

 

チェッリーニの胸像があります。フェルディナンド1世が、貴金属工房を橋に集めたという

 

故事に由来しているのでしょう。欄干に結ばれた南京錠が、いつもより少ないような気が

 

します。撤去された直後だったのでしょうかね?

 

 

 

 

胸像の向かいには、ここにも公衆水道が。ボタンを押すと、白鳥の口からお水が出てきます。

 

 

 

 

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ZEHを流行で終わらせないためには、何が必要か?

 

 

 

 

日本政府は、2014年4月に閣議決定された「エネルギー基本計画」で「2020年までに

 

標準的な注文戸建新築住宅の過半数でZEHの実現を目指す」ことを政策目標としています。

 

 

 

(出展)資源エネルギー庁_公式HP (http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/zeh/)

 

 

 

 

ZEH(Net Zero Energy House)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、

 

高効率な省エネルギー設備と太陽光発電機などの創エネルギーシステムを導入することで、

 

室内環境の質を維持しつつ、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した

 

住宅」の総称です。

 

 

高断熱住宅の普及、地球温暖化対策やエネルギー安全保障の観点からも、その推進が期待

 

されているZEH。今回は、ZEHの現場でどのような問題が取りざたされているのか、

 

考えてみることにしましょう。

 

 

好循環を生む「ZEH」普及のために、ハードルはあるのか?

 

健康的な住環境を創出するとともに地球温暖化の防止にも役立ち、さらに光熱費を抑える

 

ことができるZEH。すぐにでも普及しそうなZEHですが、そこにはかなり高いハードルが

 

存在しているようです。

 

 

住宅をZEH化するためには断熱性能を強化し、高性能な空調設備や太陽光発電システム

 

などを導入をする必要がありますから、数百万円単位のイニシャルコストが必要です。

 

また、投資額が大きいので費用の回収には長期間を要することになります。

 

政府は、この問題を解決するために「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」に

 

おける補助金制度を設け、蓄電池の設置費用を含め一定額の補助金を支給しています。

 

 

(写真)軸組構法の特徴を生かした、首里城の開放的な和室空間と「間戸」

 

 

 

ZEHで狭小化された開口部は、日本の住文化を守れるか。

 

経済合理性の観点以外に、ZEHの現場でどのような問題が指摘されているのでしょうか?

 

 

ZEHの建設では一次エネルギー消費量を削減するために、外皮性能の大幅な高性能化が

 

義務化されています。もちろん断熱性能の向上のためには費用がかかりますので、これを

 

圧縮する目的で比較的に断熱性能が脆弱な「窓」の面積をどんどん小さくしようとする

 

住宅が増えていると言うのです。

 

 

外皮性能の向上を目的とした規制が、住宅のデザインを歪めかねない実態があります。

 

 

「間戸」には「窓」との根本的な意味の違いが存在している。

 

もともと軸組工法の特徴を生かして開放的な「間戸」を設け、自然の変化を身近に感じながら

 

生活を営んできた日本人の持つ住文化が、ZEH普及のために毀損されようとしていると言える

 

のかもしれません。

 

 

先進的な技術であるZEHを一過性のものに終わらせることなく日本に根付かせるためには、

 

伝統的な「住文化」に「技術」をなじませていく不断の努力が不可欠なようです。

 

 

(写真) ハイデルベルク城の、組積造の小さな「窓」

 

 

 

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ミケランジェロのお向かいには、ガリレオのお墓が。

 

 

今回もサンタ・クローチェ教会での、お墓参りの様子をご紹介します。

 

 

フィレンツェ共和国に生まれ、ローマに移住する壮年期までをフィレンツェで過ごし、

 

ルネサンスを代表する芸術家として生涯活躍したミケランジェロ。

 

お墓の上には彼が活躍した「絵画・彫刻・建築」の3つの分野を表す女性像が、

 

ミケランジェロの胸像を取り囲むように配置されています。

 

 

 

 

宗教裁判で有罪となり、幽閉中に失意の死を遂げた天才天文学者ガリレオ・ガリレイ。

 

望遠鏡を持ったガリレオの胸像の下には、木星と4つの衛星が見えます。天体観測図を

 

持つ左の女性はガリレオの専門分野である「天文学」、右の女性は「物理学」を示します。

 

 

 

こちらはフィレンツェ生まれの詩人で、哲学者・政治家でもあるダンテ・アリギエーリの

 

お墓ですが・・・。実は、本物のお墓はイタリア北部の都市ラヴェンナ(Ravenna)に

 

あるサン・フランチェスコ教会の近くにあるそうです。終生フィレンツェの支配層と

 

政争を繰り返して追放されたダンテの遺骸は、いまだに故郷には返還されていないんですね。

 

 

 

こちらはイタリアを代表する人気オペラ作曲家、ジョアッキーノ・ロッシーニのお墓です。

 

『セビリアの理髪師』『ウィリアム・テル』を作曲した後、多忙による疲労と不眠症に

 

悩まされはじめたロッシーニ。晩年は休養のために妻を伴いボローニャの父のもとに戻り、

 

逝去後にこの地に埋葬されたそうです。そういえばスカラ座にも、しばらく行ってませんね。

 

 

 

ミケランジェロの墓碑のお隣では、額縁から外された大型の油絵の修復作業が行われて

 

いました。 作業の様子がすぐそばで見られるなんて、本当にラッキーでした。

 

 

 

こちらが修復の終わった主祭壇のフレスコ画「聖なる十字架伝説」とステンドグラス。

 

高さが50メートル近くもある大壁画で、旧約聖書のエデンの園から始まる壮大な歴史的

 

長編ドラマを見事に描ききっています。

 

 

 

今日はフィレンツェを一日中散歩して疲れてしまいましたので、ご褒美にワインを。

 

さて、どっちにしようか・・・。

 

 

 

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住宅の「安全性確保」は、健康リスクの排除から始めよう。 #住宅 #健康 #死亡リスク #熱性能

 

 

 

前回は冬の4大疾病の発症リスクと、室内環境との関係について考えてみました。

 

今回は住宅内で心肺停止状態となり緊急搬送される「CPAリスク」と、その予防策について

 

考えてみることにしましょう。

 

 

 

CPA発症リスクを放置して、住宅の「安全性確保」はできたと言えるか?

 

下に住宅の「ウエルネスの構造」に関する概念図を再掲してみました。

 

これまで災害の発生時でも、人命を守るために最低限必要な住性能を「安全性の確保」と

 

定義して議論を進めてきましたが、重大な健康被害のリスクを低減するための環境維持は

 

「健康・快適」環境の創出という概念と同次元で議論しても良いのでしょうか?

 

 

 

 

 

暮らしているだけで心肺停止を引き起こし、健康リスクが高まるような室内環境。

 

 

これを放置していては、住宅に求められる安全性が十分に確保されているとは言えませんね。

 

健康リスクの排除は人命に関わるほど重要な要素なのですから、耐震性能と同等の意識で

 

対策が講じられるべきなのではないでしょうか。

 

 

「健康・快適」の領域で議論すべき論点は、人生100年時代を健康で幸福に生き抜くために

 

必要な健康増進に資する室内環境であって、例えば運動や睡眠を十分に取れる環境を創出する

 

ための効果的な方法を議論することなのです。

 

 

疾病リスクの高い住宅環境を放置したままで、健康増進を議論することには根本的な矛盾が

 

存在していると考えられます。

 

 

 

冬型の心肺停止事故が北海道などの寒冷地よりも、温暖地で多発する理由は?

 

以下の図は心肺停止状態で緊急搬送された高齢者数の単位人口当たり比率を、都道府県ごとに

 

整理して示しています。

 

健康リスクには地域間格差が歴然として存在していることに、改めて驚かされます。

 

 

 

 

心疾患、脳血管疾患は、冬季間に発症リスクが高まる「季節病」であると言われています。

 

これらの疾患で緊急搬送されるリスクには地域間格差が厳然と存在しており、積雪寒冷地

 

と言われる北海道や北東北よりも近畿以西の西日本地域など、いわゆる温暖地が圧倒的に

 

健康リスクが高く、地域の気候条件とは無関係なのです。

 

 

心疾患リスクは室温が12℃を下回ることで高まると言われていますので、CPA発生件数が

 

高い地域では室温が12℃よりも低下する時間帯、もしくは場所が住宅内に存在していることが

 

容易に予見されます。

 

 

断熱性能を十分に高め、全館連続暖房の普及を進めてきた北海道や北東北地域ではCPA発症

 

リスクが低いことからも、住宅の温熱環境の改善が健康リスクの低減にはとても効果的で

 

あることが明示されているのです。

 

 

 

健康リスクの排除は、幸福な人生にとって不可欠な条件ではないのか?

 

健康寿命を延ばすために適度な運動を励行し、摂取する食物の質を吟味して選択している人は

 

少なくないでしょう。しかし、室内環境が原因となる健康リスクの高い住宅で暮らす限り、

 

いつ重大疾病を発症してもおかしくはない、ということを肝に銘じなくてはいけません。

 

 

 

断熱性能の評価指標を「省エネ基準」から「健康基準」へと転換していこう。

 

断熱性能を蔑ろにしながら、華美な内装や高性能設備の導入のために費用を傾斜配分している

 

住宅はないでしょうか? また、断熱性能が低くて健康を脅かす可能性のある無断熱住宅に

 

対する国の施策は十分でしょうか?

 

 

住宅のウエルネス向上は、「冬型の健康リスクを住宅から排除する」ことから始めましょう。

 

 

 

 

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サンタ・クローチェ教会で、念願のお墓参りを。

 

 

 

シニョーリア広場で建築と彫刻を満喫したら、ベッキオ宮の裏手にあるサン・フィレンツェ

 

広場へと移動します。正面右側に方形の鐘楼が見えている建物が、バルジェッロ国立美術館。

 

中世の警察署の建物です。ここにはミケランジェロの名作とされている、バッカス像や

 

聖母子像も展示されているのですが、残念ながら時間がないので次回のお楽しみに。

 

 

 

気がつけばホテルを出発してから、すでに2時間あまり歩いていることに気がつきます。

 

そろそろカフェで休憩の時間ですね。

 

 

 

開店直後の時間でお店は静かですが、グッチ博物館でいただき損ねたエスプレッソを注文。

 

フィレンツェではどのカフェでも、美味しいエスプレッソが気軽にいただけますね。

 

さて一息ついたら今回の旅の重要な目的の一つであるサンタ・クローチェ教会へと出発です。

 

 

 

フィレンツェにあるフランチェスコ会のシンボル、サンタ・クローチェ教会。

 

代表的なイタリア・ゴシック様式のファッサードが見えてきました。とても綺麗です。

 

ミケランジェロ、ガリレオ、ロッシーニといったイタリアの偉人たちが眠る教会としても

 

大変有名で、教会内部に祀られているミケランジェロのお墓にお参りすることも、

 

今回のフレンツェへの小旅行の目的の一つでした。

 

 

 

13世紀の有名な建築家アルノルフォ・ディ・カンビオ設計のこの教会。クローチェは

 

イタリア語で十字架の意味です。入場チケットの売り場は、正面向かって左側の側廊

 

にあります。それにしても発券処理がの〜んびり。イタリアな雰囲気です。

 

 

 

こちらが「イタリア栄光のパンテオン」とも呼ばれている、サンタ・クローチェ教会の

 

身廊です。フランチェスコ会の質素さを表象した静謐な空間で、側廊にずらりと並んだ

 

偉人達の墓所にふさわしい、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

 

 

 

右側廊の最も入り口に近い場所にミケランジェロのお墓が。人だかりができていますね。

 

 

 

そしてミケランジェロのお向かいに眠るのが天文学の父、「それでも地球は回っている!」

 

ガリレオ・ガリレイのお墓。天体望遠鏡を導入した観察で木星に4つの衛星があることを

 

発見し、ガリレオ衛星と命名されています。

 

当時のキリスト教の宇宙観である天動説にとっては、致命的とも言える大発見ですよね。

 

 

 

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適切な室温維持は、死亡リスクを低下させる。

 

 

 

前回は広域停電などの重大災害が発生した時に、住宅の断熱性能によって生存リスクが

 

どれほど影響を受けるのか、という問題について考えてみました。今回は4大疾病に

 

よる冬季間の死亡率格差に関する研究成果をもとに、温熱環境と健康について再考して

 

みたいと思います。

 

 

呼吸器疾患のリスクが高まる、室温が16℃以下の地域が多い理由は?

 

冬季に死亡率が上昇する原因三大疾患として心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患がよく

 

知られています。また、急激な血圧変動に起因すると考えられる二次的な死因として

 

溺死・溺水が最近注目を集めています。

 

 

 

 

これら4大疾患による冬季死亡率の地域間格差を、既往の研究成果をもとにグラフ化して

 

示してみました。寒冷地である北海道の厳寒期死亡率と基準に比較すると、温暖な気候の

 

地域と考えられている西日本地域の冬季間死亡率が非常に高いことがわかります。特に

 

呼吸器疾患による死亡率は地域格差が大きく、近畿、北陸及び四国の死亡率は北海道の

 

5倍を超過していることが学術研究の結果から明らかになりました。

 

 

英国保健省の環境基準では「呼吸器疾患に影響の出る室温」を16℃と規定しています。

 

ここから当該地域では冬季間の室温が16℃に維持できていない可能性が指摘できそうです。

 

また、心疾患に比べて呼吸器疾患の死亡率格差が拡大してしまうのは、心疾患への影響が

 

出始める室温(12℃)よりも呼吸器疾患への影響温度が高く、結果として室温依存性が

 

高まるためと考えることができそうです。

 

 

温暖地ほど設定室温が低く、室間の温度差が大きいことがリスクを増大させる。

 

これらの原因として温暖地域の断熱性能の低さが挙げられます。住戸あたりのエネルギー

 

消費量の地域間格差をなくすという意味では、断熱性能の地域基準は一定の合理性を

 

持っています。

 

 

一方で温暖地域に見られる「冬の寒さは耐えるもの」という生活習慣とも相まって、

 

寒さを我慢して暖房の使用を避けるといった文化も見られることから、地域間格差の是正には

 

健康リスクを高めない室温維持に必要な断熱性能の確保という指標も必要になりそうです。

 

 

室温・湿度・空気清浄度の維持で、呼吸器疾患リスクを減らそう。

 

呼吸器疾患への対策は室温の維持に加えて、相対湿度の調節、空気清浄度の維持も大切な

 

要素です。健康リスク低減のため、風邪を引きにくい環境を創ることを目標にしたいものです。

 

 

ここでも健康被害に会いやすいのは、体力や免疫力の弱いご長寿さんと乳幼児です。

 

風邪は万病のもと、と古説にも言い伝えられています。

 

 

重篤な肺炎も、元を正せば断熱不足で室温が低かっただけなのかもしれないのですから。

 

 

 

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住宅の「断熱」は、寒さから身を守ってくれるか?

 

 

 

もしも厳冬期にブラックアウトが起きて、暖房が使えななくなったら!

 

災害大国日本では地震による二次的な被害を可能な限り抑制するため、深刻な事態を

 

想定した日頃の備えが常に必要になります。今回は、住宅の安全性を担保してくれる

 

性能の一つである「断熱」の役割を、簡単な計算を使って確認してみましょう。

 

 

 

 

 

人命にとって危機的な状況を緩和してくれる、住宅の必須性能とは。

 

2018年9月の北海道大地震では広域停電の解消までに3日を要しましたが、厳冬期に

 

ブラックアウトが起きたとしたら、住宅の室温はどのくらいまで低下するのでしょうか?

 

そして被災者の健康は、どのような影響を受けるのでしょう?

 

 

ここでは最悪な状況を仮定して、「断熱」と室温との関係を予測してみましょう。

 

 

【条件】停電が発生したのは厳冬期の深夜。停電直後に自宅の6畳間へと二人で避難

 

    しましたが、暖房が使えず人間以外に熱を発するものは他にありません。

 

    あいにくこの時期は曇天日が続き、日射による熱取得も期待できませんでした。

 

 

 

 

 

無断熱住宅では、暖房しないと秋口から呼吸器疾患のリスクが高まる?

 

英国保健省の指針によれば、室温が16℃を下回ると呼吸器疾患に影響が出始めます。

 

無断熱・無暖房の住宅では、平均外気温が13℃以下になると室温は16℃まで冷え込みます。

 

平均日較差が10℃だとすると、最低外気温が8℃、最高外気温が18℃の日に相当します。

 

驚くべきことに無断熱住宅ではまだ秋レベルの外気温でも、暖房をしなければ呼吸器疾患の

 

罹患率が上昇する可能性があるということです。

 

 

一方、断熱性能が比較的高い北海道などの寒冷地の住宅では、室温が16℃を下回るのは

 

外気温度が4℃の日ですから、最低気温が氷点下になる日に暖房ができなかったとしても

 

最低限の健康環境が維持できる可能性がありそうです。

 

 

無暖房でも、低体温症リスクを回避できる断熱性能が不可欠でしょう!

 

低体温症による死亡リスクが高まる条件を、断熱性能と外気温度に着目して整理して

 

みましょう。北海道の現行断熱基準をクリアしている住宅では、暖房が停止して低体温の

 

リスクが生起する日平均外気温度は−7℃になります。

 

 

つまり最低気温が−12℃の日でも、無暖房で命を繋ぐことができる可能性があるという

 

ことです。

 

でも北海道ではさらに過酷な厳寒の状況も予測されますので、断熱性能の設計は、

 

まず危機回避のために必要な室温を設定することから始めましょう。

 

 

どのレベルの室温が、災害時でも生命を維持するために必要なのか?

 

ここが断熱性能を決定するための必要条件になります。さらに地域の気象条件や想定する

 

災害のレベルを加味しながら断熱性能の設計を進めていきましょう。

 

 

省エネ基準で規定されている断熱性能は、リスク低減の一つの目安に過ぎません。

 

災害時の耐久性の観点から、「断熱性能」をもう一度見直してみましましょう。

 

 

断熱改修を急いで、環境弱者を死亡リスクから救い出そう!

 

災害時に過酷環境が生じた場合、一番初めに健康被害が及ぶのは、ご長寿さんや乳幼児

 

などの、いわゆる「環境弱者」です。

 

 

無断熱住宅では外気が氷点下になる日には生命が維持できないほどリスクが増大します。

 

さらに心疾患や脳血管疾患のリスクを合わせると、災害時にはとても過酷な状況が生起

 

することが容易に想像できます。

 

 

全国には2,500万戸にも及ぶ無断熱住宅が存在し、そこでは日々の生活が営まれています。

 

建築の専門家は災害時の寒冷による健康リスクに対応するためにも、断熱改修に早急に

 

取り組まなくてはいけないのです。

 

 

 

 

☆室内気候研究所

公式HP : http://iwall.jp/

Twitter: 室内気候研究所

 

 

 

 

 

 

 

 



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