Lesson 14 北緯38°は、北国なのか?

四季折々の変化や風光明媚な景観など、南北に長く広がる日本は、世界的にみても稀有な自然大国です。

 

下図からは、仙台市が位置する北緯38度付近はヨーロッパで言えばポルトガルのリスボンと同緯度と言うことがわかります。札幌もローマとミラノのほぼ中間であり、ドイツやスイス、北欧の諸国からみればとても南方に位置しています。

 

北日本、とりわけ冬の寒さが厳しい北海道の住宅を考えるとき、北欧やドイツの建築基準が参考として取り上げられますが、太陽の位置だけを考えると北海道は欧州の南の地域とほぼ同等であるのです

 

つまり日本で住宅を考えるときには季節に合わせた日射利用の最適化が不可欠であり、「断熱」に加えて「蓄熱」や「遮熱」の技術開発がとても大切になる、ということでしょう。

 

<出展> http://takaotera.jugem.jp/?eid=1362

 

■詳細は、公式HPをご覧ください。

健康のための室内気候講座: http://iwall.jp/kenkou.html

 

☆室内気候研究所

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Lesson 13 暖房と冷房、エネルギーを消費するのはどっち?

「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。」

 

よく知られた吉田兼好の「徒然草」の一節は、住宅の環境創生に建築技術をどう落とし込むべきかに、多くの示唆を与えてくれます。開放系と閉鎖系の何が日本の風土に適合しているのか、といった議論も過去には話題にも。

 

高効率の冷・暖房用エアコンを容易に入手できる現代では、どのような建築を旨とすれば良いのでしょうか?

 

下図からもわかるように、那覇市以外の全ての県庁所在地で暖房エネルギー消費量は冷房を大きく上回り、住宅の空調エネルギー消費に占める暖房の割合は80%を超過しています。

 

「冬はいかなる所にも住まる」とは、創意工夫によって寒さは解決することができるということです。「出アフリカ」以来、様々な社会的適応能力を身につけてきた現代人にこそ、新たな住まい方の創生が求められているようです。

 

 

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札幌市立大学の公開講座に参加しました。

札幌市立大学のサテライトキャンパスで「ウェルネス・ハピネスを高める地域医療 × まちづくり」をテーマに公開講座が開催されました。

 

世界に冠たるご長寿社会へと急速に変貌を遂げる、現在の日本社会。

 

病院の「Cure(治療)」技術は病気を治すことが主目的ですが、癒しや幸福感を与える「Care(介助)」を包括した地域医療のあり方について、先駆的な実践者でもある紅谷浩之先生1)から、事例を交えた興味深い講演がありました。

 

治す医療・戦う医療と癒す医療・支える医療との連携は、病気で苦しむ患者や自立が困難な高齢者に、癒しや幸福感を届けることはできるのでしょうか?

 

 

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Lesson 12 微弱な気流が「寒さ」の原因になる。

盛夏には一服の清涼感を醸し出してくれる「そよ風」も、冬の室内では「寒さ不快」の原因になります。

 

冬季の室内で生じる微弱気流はFig.1に示すように、「すきま風」「コールド・ドラフト」「換気・空調」によって生じることが知られています。気密性能を改善すると、室内から「すきま風」排除して不快を低減する効果があります。

 

一方で「換気」や「エアコン」などの設備から吹き出される気流には十分な注意が必要になります。

 

エアコンやFF式ストーブで生じる気流の速度は、およそ0.8[m/s]ほどです。この気流の中に3時間滞在すると、体感温度は6.5 ℃も低下してしまうのです。暖房設定温度の推奨値が20℃であるにもかかわらず、エアコンの設定を26℃以上にしなければ寒く感じてしまうのは、室内気流の影響ですね。

 

冬の暖かさと省エネルギーには、暖房設備の選択も大切です。

 

 

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リガの街を散歩しました。

「バルト海の真珠」とも詠われるラトビアの首都、リガの街を散歩してきたました。

前日は1月にしては珍しく雨が降るほど暖かかったのですが、この日は極寒。

寒さ対策を十分にしてから、旧市街を中心に建築を見て回りました。

 

 

6月のオペラシーズンにはヨーロッパ中から音楽好きの方々が集まってくるのですが、さすがにシーズンオフです。早朝の市役所広場にやってくるのは、建築好きの我々くらいしかいませんよね。

 

 

ラトビアは親日的な方が多くいらっしゃると聞いていましたが、小学生みなさんから「コンニチハ」と声をかけられてびっくり!将来、日本にも遊びに来てくれるといいですよね。歓迎します。

 

 

戦禍の影響が少なかったせいでしょうか、リガ城を始め多くの建築が建築当初の姿を残したまま保存されているのが印象的です。アールヌーボ様式の建築も多数あり、色彩も豊かで美しい街並みが旅行者を楽しませてくれます。

 

 

定番の猫の家。屋根の上にいる2匹の猫のお尻はドイツの方を向いているのだそうですが、理由は・・・。EUでも一人勝ちと言われているドイツですが、欧州人でなくては分からない歴史的な事情もあるようです。

 

 

次の目的地プラハを目指し国営航空会社であるエア・バルチックの飛行機に乗り込みました。ボンバルディア社が製造した噂の最新鋭機で、シートや照明デザインもオシャレにまとまっています。それにしてもラトビアの方々はとっても高身長で、通路の天井に頭を打ち付けるのではないかと、ヒヤヒヤしたくらいです。

 

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Lesson 11 生活で発生する水蒸気で、カシコク調湿。

どうしても室内が乾燥しがちな冬。植物に水をあげて蒸散させたり、室内で洗濯物を乾燥したり。

でも、暮らしの工夫だけでは、なかなか湿度は維持できないものです。

 

毎日生活で生じる2リットルのペットボトルで10本分もの水蒸気を換気で屋外へ排出せずに、もっと積極的に利用する方法なないのでしょうか。

 

下の図でもわかるように調湿建材(デシカント材:赤色線)を施工した箱では加湿直後に相対湿度がやや上昇しますが、その水蒸気を壁が自然に吸収して、人間の快適範囲である40から60%の環境に整えてくれます。

 

機械やエネルギーに頼ることなく、自然の摂理を利用して健康を守る。

持続可能性を高めるためにも、考慮すべきコンセプトではないでしょうか。

  

(資料提供)北海道職能大職業能力開発大学校 三浦准教授

 

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ドゥオーモを見学します。

ランチに美味しいビステッカをいただき、大聖堂へと戻ってきました。

午前中行われていたミサも終了して、一般来場者の見学も始まったようです。

 

 

内径43mもある大クーポラの内部には、ジョルジョ・ヴァザーリの大作『最後の審判』が。

システィーナにも比肩するような、素晴らしい芸術作品ですね。それにしても最下段に描かれた人々の表情があまりにも恐ろしくて、凝視することができません。

 

最上階にいる人(神様?)は、今にも滑り落ちてきそうに感じられます。

 

 

お二人の若い同行者は、ジョットの鐘楼 (Campanile di Giotto)の414段の階段に挑戦することになります。

サン・ピエトロ大聖堂のドォーモの階段は途中でリタイアすることができませんが、

こちらは途中昇降が自由なのだそうです。でも、体力と心臓に不安のある方にはお勧めできませんね(入り口にも注意書きが!)。

 

 

ということで、近くのリストランテでワインを飲みながら待機です。w

 


Lesson 10 風邪の予防には、上手な湿度維持が有効?

冬の4大死亡原因の一つとして恐れられている呼吸器系の疾患「肺炎」を引き起こすこともある風邪。

風邪の予防には原因となるウイルスや細菌に対する正確な知識が不可欠です。

室内の相対湿度が40%を下回るとウイルスの増殖に好適な環境となり、人間の細胞はウイルスに感染しやすくなります。

 

そこで量販店の冬の定番商品、加湿器の出番となるわけです。でも低断熱の住宅で加湿器を使用することは、本当に健康的なのでしょうか?

過剰な加湿が、新たな健康リスクを生じさせることに注意です!

 

乾燥や結露による細菌の繁殖を防止し、風邪の原因を室内から排除するには?

最も有効な対策は「断熱」! そして調湿性能を持った建材の使用です。

 

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Lesson 9 足裏の温度が、健康リスクの目安に。

断熱不足による浴室の室温低下が、冬季のCPA発生の引き金に!

 

「断熱」によって家の中に冬の寒さを入り込ませない。浴室からヒートショックを排除することは、冬季の健康法の第一条件です。

それでは、室温が維持されていれば本当にCPAは発生しないのでしょうか?

 

入浴時に脱衣室で裸足になった時、足裏からの熱の伝わり易さは床の仕上げ材料によって異なります。下図でもわかるように、天然の石やタイル、コンクリートではカーペットの10倍以上の熱が足裏から急速に奪われます。

 

 

浴室の床材として使用されることの多いタイルでは、床温度が18℃でも足裏温度は22℃となりCPA危険範囲を超えてしまいます。

 

 

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BAU2017に参加してきました。

 2年おきにミュンヘンで開催されるBAU2017国際建築・建材・建築システム専門見本市)に参加してきました。

 

 今回は5度目の参加になりますが、室内気候研究所で研究中のテーマに関連したブースを中心に3日間かけてじっくりと視察、討議をしてきました。特に開口部システムの開発ではサッシュ、外付けブラインド、遮熱素材、全熱交換換気システムなどを視察。今後、有機的なシステム構成を検討する予定です。

 

 電動ブラインドの展示ではホームオートメーションとの連携が目立ちました。また、熱交換換気システムはダクトレスが主流となっていました。どれも日本の住宅建築に普及して行くことが期待される興味深い内容でした。

(2017.1.30 Y. Ishidoya, Institute of Indoor Climate)

 

 

 

 

 

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